新幹線はなぜ遅れないのか

振動で故障を見分ける

新幹線は、遅れないような仕組みをいろいろと持っています。そのひとつになってくるのが、故障を未然に防ぐというところにあるでしょう。単純に考えてみるとわかりますが、車両が故障してしまえば必ず遅れが出ることになります。故障しないようにしておけば、遅れを発生させる要因を摘むことができるのです。大規模な運送障害も防止できるようになるのですから、大事な意味を持ってきます。

新幹線には、車軸の近くに温度計を設置しているのが特徴です。異常が出ると、温度にも大きな変化が出るようになります。これが故障を未然に防ぐ装置のひとつです。ですが、これだけでは完全には防げません。

そこで、異常振動を検知できるシステムを取り入れました。故障が発生しそうになった時に、これまでになかったような振動パターンを見せることがあります。この微妙な差を検知させることによって、大きな故障に発展する前に防ぐという考え方です。

微妙な差といっても、乗員数や天候でも変わってきてしまいます。とても多くの要因の中から見つけ出していかなければいけません。多くの情報を蓄積させたことによって、この差を検知できるようになったのですから、新幹線の歴史が作り上げた装置ともいえるでしょう。